焼き物
2025.09.23
まるで別世界の話

窯には電気窯、ガス窯、登り窯が有って、
登り窯は薪を燃料にしています。土を盛り上げて作る大掛かりなものです。

薪を使うのは、電気やガスに比べると制御が難しいであろう事は想像がつきます。

あれこれ語れるほど詳しくありませんが、
窯に火が入ったら、数日間その前にはりついた状態となります。

思ったような仕上がりにできるかどうかも含めて、技が試されるものです。

そういえば小学生の頃、図工の時間に簡単な焼き物体験がありました。

粘土で好きな形を作り、学校備え付けの窯(石油かガスだったと思う)で焼く。
素焼きだったのかな、あれは。
釉薬を塗ったのかどうかもよく覚えてないけれど・・・変な人形を作ったことだけ。

土鈴といって、焼き物で作った鈴
中に入れる粘土の玉はどうするのかと疑問が湧いたのです。そのまま入れたら、くっついてしまうじゃないかと。
そこで、紙で包んで入れておく。焼いたら紙が燃えてなくなるから玉はくっつかず、自由に動けるようになる。
先生のように、きれいに作れず、早々に断念したような気がします。

粘土で形を作るやり方もいくつか有って、
すぐに「ろくろ」を思い出してしまいますが、そればかりではありません。
手びねりという手法があります。
ひものようにした粘土を積み上げていく方法もあったでしょう。
そして、板状にした粘土を丸い筒のようにして、底に粘土で作った板を貼り付けると湯呑みが出来ます。

その前に粘土をよく練らなければなりません。空気を追い出す為です。練りの様子を見ていると、手打ちうどんと似ていることに気づきました。

ろくろの場合は、最初に(旋盤と同じように)芯出しをします。これには、竹ひごなどを利用して自作した道具を使っていたようです。

同じ形の皿を何百枚もそうやって作りながら、自分の本当に作りたいものはコレじゃないんだ、これは生活の為だ、と芸術家らしいことを言っていました。

皿や茶碗ばかり作っているかと思ったら、
海岸で拾ってきた大きな流木をチェンソーでバリバリ削って造形したり、芸術家というのはなんて自由なんだろうと思いました。
温度計のノイズ対策
2025.09.23
むかしプータローだった頃、陶芸家の家に入り浸っており、
弟子になるわけではなかったが、
その大先生、勢いで大金はたいてパソコンを買ってしまったが、使い方がサッパリわからなくて困ってる、ゼロから教えてくれとのこと。
相当熱心で、時には夜遅くなり、結果的に入り浸っていたわけ。

その中で、窯の温度計を母屋にいながら見られるようにできないか、という相談

焼いている時に温度を記録しながら火加減しているとか。当時グラフは手書きしていた。

いつもは母屋のテレビの前でゴロゴロして、時々起き上がって窯へ走り、温度を見てグラフ用紙に記録する。数日間こんな状態が続く。

温度計は市販のもので、デジタルの数字が出る。
特にデータ出力・送信の機能は無いから、PCに送ったりできない。

温度計の線をのばすのは、もともと微弱な信号だから影響があるだろうし、窯のそばでも温度を見たいから母屋に置かれたままでも困る。

そこで、手っ取り早くワイヤレスカメラで撮影して、母屋のテレビで見たらどうかと思いついた。

それで実際にやってみたら、おかしな温度が表示されたわけ。マイナスって。
マイナスのはずがない。千数百度まで上がるのだから。

原因は、ワイヤレスカメラの電波の影響でマイナスに振ってしまっていた。

とりあえず、フェライトコア、あの竹輪の半分割みたいなやつを温度計の線にかませたら解消した。

R型熱電対といって、たしか1,600℃まで測定できるセンサーだが、出力電圧は微弱でノイズに弱い。

テレビで温度計が読めるようになっても、記録は相変わらず自分でグラフ用紙に書いていた。

PCに取り込んでグラフ化するなら、温度計自体を作り直す必要があるだろう。
USBのシリアル通信でPCに取り込むか、Wi-Fiを利用するか。メモリカードに記録していくのも有りか。
電話からラジオ
2025.09.23
電話にラジオの音声が載ってきて困るという話
聞いた話や専門書の記載だけで、実際に経験したことはありませんが・・・
パソコン通信の全盛期、モデムにも影響があり、ラジオのノイズで困ったという話も聞きました。

近くにラジオの送信所が有ると、その強い電波の影響を受けるようです。

昔ながらの黒電話よりも、いまどきの電話機のほうが影響を受けやすい。回路が半導体化されていて、それが検波して音に変えてしまうということです。

アマチュア無線でも、特に大出力で運用されている場合はご近所に迷惑をかけていないか調べる必要があります。
昔の上司が、近所の電話機などにフィルターを付けて回ってきたということでした。

オーディオから無線の交信が聴こえたり、誰もチャイムを押してないのにピンポン鳴ったり、スイッチOFFなのに電球がボワッと光ったりとか、
知らない人だと、怪談に結びつけられそうなことですけれど、じつは電波の影響です。

そういえば中学生の頃、体育館で使っていたワイヤレスマイクからタクシー無線の声が聴こえてきて、一同びっくりした事もありました。これは単に周波数が同じで混信したからです。

AMのラジオ放送は縮小されるし、電話回線はメタル線の巻取りで光に変わり、あるいはモバイル回線を利用した固定電話に変わり、(そもそも固定電話自体がなくなったりして)
こういったアナログならではのノイズの問題も自然になくなっていくのかなと思います。

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