ヒューズの失敗
2024.11.14
これも昔話なのだが、年をとればとるほど昔のことばかり思い出してしまうのう、ゴホンゴホン。

ヒューズといえば、昔の人なら瀬戸物の箱に入っている、あのヒューズ(糸ヒューズ)を思い出す。(私も)
安全器と呼ばれていた。今では基本的に使われてない。
切れた時に針金で代用してはいけない、と昔の電力会社のチラシなんかに書かれていたような気がする。

今でも無いことはないけどな。ナイフスイッチの中に入ってなかったっけ。

そのほかのヒューズでポピュラーなのは、ガラス管のやつ。長いのと短いの、筒型でも他に色々ある。
そして自動車でよく使われるブレード形。昭和の頃はガラス管だった。

基板に実装するものは、アキシャル(抵抗器の形)とラジアル(円筒形)そしてチップもある。

タイトルで「失敗」と言っているのはコレで、いまどきのヒューズでは問題なくなったけど、素材が変わったのかな。

早い話が、はんだ付けしたら切れちゃったという話。

内部の線が熱で融けたんだろう。熱で切れないように素早く付ける?実際難しかった。はんだごての熱でも切れるから、ディップ槽では絶対駄目だろう。
結局、ソケットをはんだ付けしておいてそこへ差し込むようにした。
ハンダごての温度管理とカギ
2024.11.14
これは私が使っているハンダごてのひとつだが、ご覧の通り、カギのようなものが付いている。



温度設定を調節するには、このカギがささっていなければならない。工場だと管理されているので、カギは抜いてどこかに保管されている。勝手にいじれないようになっている。

昔、ある時にどうしても温度を上げる必要があった。

カギはどこかで見覚えがあり、心当たりを探してみたら有った。しかし、その場から持ち去るわけにはいかない。

ゴミ箱から拾った空箱の厚紙を破って、鉛筆で型取りをした。その通りに切り抜いて差し込んでみたらバッチリ。

そんな大げさなものではなく、単純なフォトインタラプタになってるだけ。本体を分解して光センサをふさぐとか、他にもやりようは色々ある。オリジナルのカギの形になってなくても大丈夫だったかも。
ナマイキだ
2024.11.14
新人だった頃の記憶も薄れているが、つまらない事ばかり覚えていて・・・

自分:「設計できました」

先輩:「回路図を見せてみろ」

 「ナマイキだ」

 「74LS541や688なんか使いやがって、244を使うか、245を片方向で使え。688は、138で工夫しろ、85でも並べろ」

 「なんだこのGALの使い方は、TTLいっこでできるだろ。使ってみたかっただけなのか」(ハイそうです)

自分:「何がナマイキなのかよくわかりません。便利なICを使って何が悪いんですか。688にしておけば柔軟に設定できるじゃないですか」

(これを口に出して言い返してしまうのが当時の自分のだめなところ・・・笑)

(ずいぶん経過した後だったが、自分なりに学習して)言い返すからいつまでも怒鳴られるんだと気づいて、言われても黙って無視するか、最低限の返事しかしないようにした。
そうすると相手も手応えがないのか、おい、なんとか言ってみろよと言われた。

245を片方向で使ったら、ファンインが1増えるじゃないですかとか、生半可な知識で言い返すわけよ。

先輩方の時代には541は一般的じゃなかったのかもしれない。定番としては片方向なら244(ピンの割り付けが気に入らん)、双方向なら245

そしてもうひとつ、
最初の頃、「わからなかったら聞けよ」と言ったくせに、
聞きに行ったら「聞くな、考えろ」
(結局どっちだよ? 言う通りにしないと怒るくせに、だから聞いている)

当時の上司はオタクで、何か聞きに行くと5分で話は終わらなかったが、話が終わってみると、「結局、何だった?」というオチ。何も残らない。

そのほか、
「技術は見て盗め」という人もいたし、

結局、何なのかよくわからないままモヤモヤしていたのでありました。

5年経っても自分で全て仕事ができるようにならず(自信がもてなかった)やめてしまいました。
やはり上司や先輩方がいるとどうしても頼ってしまい、なかなか独り立ちできなかったのでした。

ところが、転職先でシャチョーから「お前に全部任せるからな」と言われ、ひとりでモーレツに奮闘しているうちに、自信がついて経験値も急上昇したのでありました。

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