レーザー加工機(Beamo)高圧電源との戦い
2024.04.23
アクリルが切れたり切れなかったりする部分がある。
この前、修理・調整に出したばかりなのに・・・!!

ひとつの可能性として高圧電源の不安定を疑い、取り外して調べてみる。
その修理依頼前に代理店とやりとりしていて、高圧電源の可能性というのもあった。その頃は旧正月前後で部品を取り寄せるのも普段より日数が余計にかかりそうだったし、点検してもらった結果ではレーザー管の電流は問題なかった。それで高圧電源は交換していない。

だけど、ある程度の時間動かしていると途中から出力が落ちるパターンなのかなと疑ってみている。
モニタするには電流計を取り付ければ良いけど、それすら今まで無かった。テスターをくっつけたままにしたくないしなー。ねじをはずして蓋を開けたり戻したりも面倒だしネジ穴がばかになりそうだから避けたい。とりあえず電流計は買ったので専用として取付できる。

さあこれが高圧電源だ。



なんというか、青い保護シートそのままのケース。はがせば良いのに。でも剥がしたらアルミむきだしで安っぽく見えるか。この青いのは塗装の代用か。
このままでいいアルヨ。意外とカコイイアルナ。だいたいそんなところだろう。これでヨロシ。

これは液晶画面の裏側についていて、取り外しには手間がかかった。
しかも高圧ケーブルがレーザー管の下でとぐろを巻いて絡まっている為、レーザー管を取り外さないとケーブルが抜けなかった。

レーザー管は極力取り外したくない。光軸調整がずれてしまうからだ。
元に戻せるようにマーキングをしてから取り外した。ずれたらずれたで合わせれば良い。(面倒だが)

蓋を開けてみよう。



ちうごく製品にあまり多くは期待していないが・・・

この電解コンデンサなんか、シャキーン!



基板の実装ピッチと実際の部品が合わなかったんだろうな。無理に押し込むより、浮かせたほうがまだマシ。でも微妙と言えば微妙。

でも最初からリードフォーミングで浮かせてある部品も世の中には有る。家電製品の基板なんか見てみると、2mmピッチの電解のリードを加工して5mmピッチにしてある。

なぜ(無理に)押し込むのがいけないのか、それは電解コンデンサのメーカーのカタログや技術資料に書いてあるけど、リードが根本から広げられたり狭められたりするとパッキンのスキマが空いて液漏れの原因になるという事。

そんなことより、これからが本当の戦いの始まりだ。忙しいのに、イラン仕事が増えるばかり。世間では連休になるらしいが。
今さらの発見(回路・基板CAD)
2024.04.19
昔、思い切って十数万出して買ったCADソフトだが、当時は必死で使い方を覚えたものだった。私は覚えが悪くて、一連の操作手順を紙に書き、目の前に貼っておいて、常にそれを見ながら操作していた。そのうちに何とか覚えたが、また忘れた時には紙を見直していた。こんな調子だった。
それから長い年月が経過し、マニュアルを読むことなど全くなくなっていた。

ところが・・・今日新たな発見があった。今さらの発見。

具体的には細かい話なので書かないが、いままでどうしていたかというと、かなり回りくどいやり方で済ませていた。それしかないと思いこんでいた。

ところが、今朝起きてからふと思いついた。
そういえば、あれはどんな仕組みになっているんだろうというところから始まって、中身を調べていったら、あっ、これは自作できるじゃないかと。
それなら今までの回りくどい方式は捨てていい。なーんだ、それでよかったのか。

読んでいる方には何のことやらサッパリだが、とにかく、世界や他人にとってはどうでも良いが、自分にとっては大きな飛躍があった。

なんで今まで気づかなかった。そもそも、そういう発想がなかったのか。ひとつの考えに偏ってしまっていたのか。

なんというか、自分で言うのも変だが、どこか抜けている。

自分で自分が間抜けだと感じた出来事は、

昔乗っていたマイカーで、
ガソリンを入れ終わって、さあ走り出そうというところでエンジンがかからない。おかしい。まだ3年目だぞ。もう壊れたのか。(いま客観的に振り返ってみれば、パニックになってたな)

スタンドの人に、スミマセン、エンジンかからなくて動かせなくて、ご迷惑をおかけします。ちょっと見せてください、・・・これはDに入ってるからエンジンがかからないんですよ。

(あっ、知識では知っていたのに肝心な時に出てこなかった。ハズカシー)

スタンドに入って止めた時に(なぜか)Dのままエンジン切ってしまったんだな。
難しい「これと同じものを」
2024.04.18
焼けたりした部品をポンと1個渡されて、
「これと同じものを」

という注文は、頼む側は簡単に考えているだろうが、頼まれる側にとってはじつは大変なこと。この点がなかなかわかっていただけない。

その手間のわりに値段が安いから、あまりやりたくない仕事だ。部品1個50円とか。

まず、同じ部品というのは手に入らない。たいてい古かったりして、いまでは売ってない。どこかマニアックなところに在庫があるかも、でも劣化してるかもね。

結局、代替品という事になる。

現品に抵抗値や容量の捺印があっても、焼けていたり腐食が進んで読み取れない場合も。
実際これでかなり苦労した経験がある。
同一品があればそちらを参考にできるけれど、1台しかなかったら最悪お手上げ。

60年ぐらい経過したものの文字の読み取りをしていると、考古学者になったような気がした。
すでにコンデンサはコンデンサではなくなっていた。コンデンサの形をした物体になっていた。容量計をあててみると、ほとんど抜けてしまっていた。

同じ電圧、同じ容量の物が見つかったとしよう。しかし同じ寸法とは限らない。
とくに技術の進歩で昔に比べたら小型化が進んでいる。
昔、MZなどレトロマイコンを見るとわかるけど、100μFって意外と大きかったのだ。それが今では直径5ミリ、高さ11ミリでしょう。耐圧によっても変わるけど、せいぜい25Vぐらいまでの話。

とにかく取付ができれば、本体が小さい分には支障ないでしょう。

その部品がどんな回路や環境で使われているのかも確認したいところだ。コンデンサだったら、モーターの始動用なのか、といった内容。

「わからん、基板にのってる」だいたいこんな回答か。

同じ型番の部品が入手できなければ、現在手に入るもので代替品を検討しなければならない。そのためには、色々な資料を調べたり見比べたりと、それなりに手間がかかる。

いろんな手間とか時間を考えると、自分で探したほうがよくないですか、と言って断ったほうが良い。

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