天井収納
2024.11.16
「ラジオの製作」の丹治さんの記事から大きな影響を受けた。アイデアが面白くて作ってみたくなるものが多かった。

ひとつ例を挙げると、天井裏に物を隠したりおろしたりする物。

これは天井板を切る必要があるので持ち家でないと出来ないが、要するにスイッチを操作すると天井の板が開いて、そこから箱が降りてくるというもの。
再びスイッチを操作すると箱は持ち上がって、天井の板は閉まる。

これは格好いい、たまらん、と興奮して作りたくなったが、当時中学生だった自分。さすがに天井を切るのは大目玉を食らうと思ってあきらめた。

代わりに、よく見ると天井板の端に小さな穴があいていて、そこから紐を出し入れできそうである。

机のカギを紐に結びつけて、天井裏にモーターを仕掛けた。

モーターの線をのばして机上のスイッチへ。

スイッチを操作するとカギの紐が巻き取られて天井へ上がっていく。

・・・まあ、完全に隠れることはできずに天井板の端にひっかかっているのだが、なんか雰囲気だけでも味わえたと思う。

テキトーに作ったせいか、この紐が時々からまったりして、そのたびに天井裏へ上がって直す必要があった。

ところで「マルサ」の摘発事例では、押し入れの床が持ち上がったり下がったりして怪しいものを隠していたというのがあった。
よくまあそんなのを作るなあと思うが、うちなんか、それ以前に隠すようなお金も貴金属も何もない。
お札を数える練習用の模造紙幣とか、子ども銀行の札束でも買って、雰囲気だけでも味わうために隠匿しておくか。
パソ通HOST再起動装置
2024.11.16
これは以前にも書いたかもしれない。
パソコン通信時代
草の根ネットは24時間運営で無人運転、常に見ているわけではないので、いつの間にか「コケて」いる事があった。

こけている、というのは何らかの原因で着信を受け付けなくなっている状態。
たとえばパソコンやモデムが誤作動していたりとか。
指摘されて初めて気づいたりする。つながらないよ、ってダイレクトに言われたりして。

通常は呼び出しベル1~2回で着信する。

そこで、呼び出しベル回数が一定回数を超えたら、電源を入れ直す装置ができないかという相談が有り、通勤時間を利用して回路設計した。
最初の1台はユニバーサル基板で作ったけど、あとの注文は感光基板にした。

確かにパソコンやモデムの問題もあったかもしれないが、かなり可能性の高い原因として+++(エスケープコマンド)の実行ではないかと考えている。

モデムのコマンドで回線品質やレベルを調べるには、コマンドモードに入る必要があって、そのコマンドは+++だった。
ここが落とし穴なのだが、パソコン通信で自分が打った文字が自分の画面に表示される仕組みを考えてみてほしい。送信して一旦ホストに行って、それから折り返して受信して表示される。これを踏まえて、+++を打ったらどうなるか考えてみる。
自分側のモデムで実行すると同時に、ホスト側でも+++が実行されてしまう。ホスト側を通常モードに戻す手段がない。
自分は回線を切って終われば良いけど、ホスト側は誰も操作ができないし、ホストプログラムはそんな事態を想定してない。
その結果、着信を受け付けない状態になってしまっていた、というわけ。

幸い、ATコマンドかSレジスタか忘れたが、とにかく+++を禁止する設定があるので初期化コマンドに追加したら、以後このトラブルはなくなった。

なんだ結局いらなかったのか、なんかモヤッとしたと思いつつも、瞬間停電や落雷の影響でおかしくなるのは実際にあった。そんな場合には、この装置が有効だろう。


ようやくここからが本題で、
これをさらに進めてみると電話の呼び出し回数で簡単な通信(しかも通話料無料)ができないかと当時妄想していた。

インターネットが普及した現在では全く無意味な事なのだが、当時は電話代(通話料)というものは切実な課題だった。

人間同士の連絡でも、ベル何回だったらこういう意味ね、という約束をすれば通話料はかからない。予め取り決めておく必要はある。

これを機械に代行させれば、通信速度は遅いけれど機械は飽くことなく作業を繰り返す事ができるので、時間をかけて小容量のデータを送る事ができるだろうと。

呼び出しては切り、呼び出しては切り、を繰り返しているとNTT側が異常を検知するかもしれない?わからないけど。
ヒューズの失敗
2024.11.14
これも昔話なのだが、年をとればとるほど昔のことばかり思い出してしまうのう、ゴホンゴホン。

ヒューズといえば、昔の人なら瀬戸物の箱に入っている、あのヒューズ(糸ヒューズ)を思い出す。(私も)
安全器と呼ばれていた。今では基本的に使われてない。
切れた時に針金で代用してはいけない、と昔の電力会社のチラシなんかに書かれていたような気がする。

今でも無いことはないけどな。ナイフスイッチの中に入ってなかったっけ。

そのほかのヒューズでポピュラーなのは、ガラス管のやつ。長いのと短いの、筒型でも他に色々ある。
そして自動車でよく使われるブレード形。昭和の頃はガラス管だった。

基板に実装するものは、アキシャル(抵抗器の形)とラジアル(円筒形)そしてチップもある。

タイトルで「失敗」と言っているのはコレで、いまどきのヒューズでは問題なくなったけど、素材が変わったのかな。

早い話が、はんだ付けしたら切れちゃったという話。

内部の線が熱で融けたんだろう。熱で切れないように素早く付ける?実際難しかった。はんだごての熱でも切れるから、ディップ槽では絶対駄目だろう。
結局、ソケットをはんだ付けしておいてそこへ差し込むようにした。
ハンダごての温度管理とカギ
2024.11.14
これは私が使っているハンダごてのひとつだが、ご覧の通り、カギのようなものが付いている。



温度設定を調節するには、このカギがささっていなければならない。工場だと管理されているので、カギは抜いてどこかに保管されている。勝手にいじれないようになっている。

昔、ある時にどうしても温度を上げる必要があった。

カギはどこかで見覚えがあり、心当たりを探してみたら有った。しかし、その場から持ち去るわけにはいかない。

ゴミ箱から拾った空箱の厚紙を破って、鉛筆で型取りをした。その通りに切り抜いて差し込んでみたらバッチリ。

そんな大げさなものではなく、単純なフォトインタラプタになってるだけ。本体を分解して光センサをふさぐとか、他にもやりようは色々ある。オリジナルのカギの形になってなくても大丈夫だったかも。
ナマイキだ
2024.11.14
新人だった頃の記憶も薄れているが、つまらない事ばかり覚えていて・・・

自分:「設計できました」

先輩:「回路図を見せてみろ」

 「ナマイキだ」

 「74LS541や688なんか使いやがって、244を使うか、245を片方向で使え。688は、138で工夫しろ、85でも並べろ」

 「なんだこのGALの使い方は、TTLいっこでできるだろ。使ってみたかっただけなのか」(ハイそうです)

自分:「何がナマイキなのかよくわかりません。便利なICを使って何が悪いんですか。688にしておけば柔軟に設定できるじゃないですか」

(これを口に出して言い返してしまうのが当時の自分のだめなところ・・・笑)

(ずいぶん経過した後だったが、自分なりに学習して)言い返すからいつまでも怒鳴られるんだと気づいて、言われても黙って無視するか、最低限の返事しかしないようにした。
そうすると相手も手応えがないのか、おい、なんとか言ってみろよと言われた。

245を片方向で使ったら、ファンインが1増えるじゃないですかとか、生半可な知識で言い返すわけよ。

先輩方の時代には541は一般的じゃなかったのかもしれない。定番としては片方向なら244(ピンの割り付けが気に入らん)、双方向なら245

そしてもうひとつ、
最初の頃、「わからなかったら聞けよ」と言ったくせに、
聞きに行ったら「聞くな、考えろ」
(結局どっちだよ? 言う通りにしないと怒るくせに、だから聞いている)

当時の上司はオタクで、何か聞きに行くと5分で話は終わらなかったが、話が終わってみると、「結局、何だった?」というオチ。何も残らない。

そのほか、
「技術は見て盗め」という人もいたし、

結局、何なのかよくわからないままモヤモヤしていたのでありました。

5年経っても自分で全て仕事ができるようにならず(自信がもてなかった)やめてしまいました。
やはり上司や先輩方がいるとどうしても頼ってしまい、なかなか独り立ちできなかったのでした。

ところが、転職先でシャチョーから「お前に全部任せるからな」と言われ、ひとりでモーレツに奮闘しているうちに、自信がついて経験値も急上昇したのでありました。

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