マーカー発振器
2025.09.21
マーカー発振器って何?という話。(昔は知らなかった)

昭和50年代の電子工作雑誌か、通販店のカタログに色々なキットが載っていて・・・

「載っていて」といってもたくさんの枠が並んでいて、写真は有ったり無かったり、説明文は数行程度で価格と送料が書かれている程度。
それだけの情報で買っていたのだから、博打みたいな側面もあった。

昭和時代の「子供の科学」「初歩のラジオ」の一番うしろの科学教材社の広告、折込ページみたいなものを想像してもらえれば。

漫画雑誌に載っていた通販広告もそんな感じだったでしょう。2~3行の説明だけ読んで、面白そうだと注文してみたら、届いたものをみてガッカリしたりとか。

そんな電子工作キットのカタログの中で、「マーカー発振器」とやらが気になったわけ。

いろんなキットがあった。しかし、買おうと思っても手持ち予算的に手が届かない物ばかり。その中でも手頃な価格で、なおかつ実用性があるものは、ということで絞り込んだ中のひとつがマーカー発振器。

その頃BCLにも興味があって、夜な夜なラジオのダイヤルを回して海外放送を聞いていた。
雑誌に周波数が載っていても、しょせんラジカセ程度だから正確に周波数を合わせる事ができない。
ソニーのICF-なんちゃらとかは現物を見たこともなかった。雑誌の記事だけ。あのテンキーから周波数を打ち込めば一発なのに、というのは当時の自分にとっては夢のまた夢。そんなものを買うお金もなかった。

ラジカセのアナログの大雑把なダイヤルで、バーニヤも無いから、微妙に少しずつ回して、神経を研ぎ澄ませるようにして放送を探っていた。
雑誌に書いてある放送時間帯にダイヤルを回してみるが、なかなかそれらしい放送は受からない。電波が弱すぎて聴こえない可能性もあった。そもそも周波数がわからないから、端から少しずつ回して探るしかなかった。
今の時代で言うタイパだのコスパだの、効率もへったくれもない。だけど、かえってそれが楽しかったと思える。難しいからこそ、うまく受信できた時の感動がある。初めて聞く局だったりすると最高だった。
最初から周波数をテンキー入力するラジオを持っていたら、すぐに飽きてしまったと思う。

まあ、それでも周波数をもうちょっと正確に知りたいという気持ちはあった。本当に大雑把だったのだから。ラジカセのオマケの短波。

そこでマーカー発振器とやらを使えば、周波数を正確に目盛ったりできるらしいと知った。しかし、具体的にどういう仕組みなのかは当時知らなかった。

頭の中の想像では(当時は想像するしかなかった)、「マーカーっていうから、フェルトペン、蛍光ペンみたいなやつ?それで同調ダイヤルの目盛りに印をつけていくのかな」と思っていたぐらい。他のキットと比べて、妙に安いのも気になった。

結局、買ったか買わなかったか覚えてない。買ってないと思う。

いまではどういう物かはわかっていて、要するに発振器。基本的には、たとえばTTLのICとクリスタルといったもの。

ある周波数の発振をさせると、その整数倍の周波数も出る。これを高調波という。
高調波を利用すれば、たとえば100kHzごとに周波数の目盛りを刻むことができるわけ。
ラジオの近くで発振するから電波が強いし、変調でピーという音を載せるのもあったようだ。

これを手がかりにすれば、100kHzの刻みまではわかるから、受信周波数を合わせる時の助けになる。

実際の目盛りはやっぱり大雑把で、ズレていたと思う。
3.5 5 7 8 10 12 14 とかじゃなかったっけ。
まあ、自分がラジカセ内部のトリマーなどの調整をわけもわからずいじくったせいもあっただろうけど。
もともと拾ってきたラジカセだし、そんなものしか当時は無かった。(町のゴミ処理場のおじさんからもらった)

当時の自分は、マーカー発振器では物足りず、やっぱり周波数カウンタで周波数を直読したいという気持ちのほうが強かった。それで周波数カウンタが欲しかった。

結局、ラジオに周波数カウンタをつないで周波数を直読したのは中年を過ぎてから。
いまさら出来てもなあ、と複雑な思い。
その頃には中国製の周波数テンキー入力のラジオを持っていた。
昔と比べて、いまはノイズ源が多いから中波~短波は雑音だらけだし、あの頃のようにモールスとか正体不明の電子音なんかはずいぶん減った。
日本の中波放送は縮小方向で、今後は中国、韓国の放送ばかり聴こえそうだ。いまでも夜間は中国語、韓国語ばかりだ。
基本
2025.09.17
新人だった頃、設計部に配属されたばかりの時の出来事
何十年もたつのに、まだ覚えてる。

当時ワイヤーラッピングで基板の配線をしていた。
すでにその頃でもワイヤーラッピングは廃れていたが、特にお客さんの注文があった為。

夕方、定時のチャイムが鳴って、さあ終わった帰ろう。

作業台の上には電線の切れ端や剥いた被覆などが散らかっていた。
どうせ明日続きをするからそのままで良かろうと、帰ろうとしたら・・・

そこへ「ぶてふ」が来て、「お前、片付けてから帰れよな~~~」

私「明日続きをしますのでそのままで良いと思いますが」

ぶてふ「だめだ、ちゃんと片付けろ、掃除しろ」


いちいち言い返すのが(相手構わず)当時の私の欠点でした。

そして、片付けてから帰るのは基本。

いま、自分の作業場でもその日の作業が終わったら片付けている。
いつの間に。無意識に。

よほど忙しい時とか、接着剤が固まるのを待つためにやむを得ない場合、連続通電テスト中なんかはそのままにするしかないけれど、

やっぱり、片付くと気分もすっきりする。
大量の部品を集めてコンピュータを作る話
2025.09.07
昔の(確か70年代か80年代前半)「ラジオの製作」のQ&Aコーナーで、

Q.テレビなどのジャンクから大量の部品を集めました。これでコンピュータを作りたいと思います。どうやって作ったらいいか教えて下さい。(内容は記憶あいまい)

A.熱意は認めますが、買ったほうが安いです。(内容は記憶あいまい)

熱意は認めますが、の部分は確かな記憶だと思います。印象に残っていました。

本当に作るのは大変なことです。
若いときは、そんなことないだろうって思うのです。
経験がなければ経験してみれば良くわかります。
でも、その熱意は立派なものです。
本当に自力で作ったら、相当な知識と経験を得るでしょう。

トランジスタやダイオードのレベルから作っていくと、回路が膨大になって大変です。どこがおかしいのか調べるのも大変です。
そのためには、ある程度の回路単位でユニット化していく必要があるでしょう。それらをつなぎあわせる配線も複雑になります。

実際に作った人は海外に何人もいます。動画サイトに載っています。
一方、日本では数えるほどです。発表されていない方とか知られていない方もあるかもしれませんけど、海外にくらべたらずっと少ないです。
リレーでもトランジスタでもICでも色々あります。
日本のうさぎ小屋では無理な、巨大なコンピュータを手作りして、ドヤ顔で写っている人もいました。

やはり、何かが根本的に違うのです。パワーが有りすぎます。

特に欧米の方の体力というかエネルギーは相当なものです。
日本人の食生活も欧米化と言われていますが、欧米の彼らが食べたり飲んだりするものは異次元です。
肉を食らうせいか体格も立派で、酒やコーラもエネルギー源でしょう。
長期の休みが取れるのも趣味に没頭できる要因のはずです。
トランジスタとかフォトカプラで論理素子
2025.09.07
高校生の頃からコンピュータの歴史に興味を持ち始め、そのうちに自分でCPUを作りたいと思い、何か具体的な回路は無いものかと、本を読み漁っていました。
そんな本の中で、ダイオードによるOR回路などを見つけました。

ダイオードでできるんだ、と簡単に考えたのが甘かったのです。
何段も連結していくと電圧が落ちて動かなくなるのは当たり前です。
そのためにトランジスタを入れる必要がありました。

ダイオードによるAND回路にトランジスタを組み合わせるとNANDになります。DTLという回路方式で作りました。
ダイオードと抵抗とトランジスタの組み合わせです。

NANDが出来れば、あとはその組み合わせで原理的にコンピュータは作れます。
実際には馬鹿正直に同じ回路を並べたりはしません。回路的に整理できるところは整理したりします。これは論理設計と回路設計の違いです。(重要)

とにかく、そのNAND回路を作って試したのでした。

原理的な回路は教科書かどこかに書いてあるように単純ですが、実際その通りに作っても安定して動きません。
そのためにはいくつかの部品を追加する必要があります。
NANDを3段作って連結し、発振回路を作って試すぐらいで終わりました。

実験したり本を参考にして回路を検討していくと部品が増え、ゲートひとつにこれだけ部品がいるのか・・・と、当時はユニバーサル基板か感光基板で手作りするしかなかったですから、できるだけ部品の少ない方式は無いものかと考えていたのでした。

そこで目についたのはフォトカプラです。
一次側にLED、二次側にフォトトランジスタが組み込まれています。
本来の目的は、信号の絶縁です。電位差のある回路同士で信号のやりとりをする為に必要な部品です。光を通して信号のやりとりをします。

このフォトカプラのトランジスタを並列につないでいけばORじゃないかと。(当たり前)
直列につないでいけばANDじゃないかと。そんなふうに、また単純に考えていました。

その考えで基本回路や半加算器かRSフリップフロップまで試してみたのですが、思うように動きません。
当時は理解が足りなかったのでしょう。とりあえず、簡単じゃないんだなという感触をつかんだのが唯一の収穫でした。

トランジスタでもフォトカプラでも、動いている様子が視覚・聴覚に訴えないと面白くないわけで、結局どっちで作っても同じだなということでフォトカプラの採用はあきらめたのでした。
ホテルのLED
2025.09.06
先日、出張で泊まったところですが・・・全国どこでもありそうな有名ビジネスホテル

常夜灯というのでしょうか、足元灯のような照明
LEDなのは勿論です。

この中はどうなってるんだろうなと、開口部からのぞきこんでみたら、なんと・・・テープLED
まっすぐきれいに貼ってあるのではなく、10cmばかり適当に貼ってある。
間接照明だし、光源が見える構造ではないから構わないのでしょう。

昔、LEDの仕事に関わってきましたけど、ああでもないこうでもないと色々悪戦苦闘していたものです。
それが・・・まあすべてではないけど、こんなにイージーで良いのだなと感慨深かった、という話です。


思い出してみれば、LED蛍光灯の初めの頃、あのつぶつぶ感はイカンとか上の人が言い出すもんだから、拡散させたりレンズを入れたりして工夫してみたけれど、暗くなったりして結果的に良くなかった。
そんな頃、コンビニにLED照明が入ったというので見に行ってみたら、つぶつぶそのままじゃないですか。それでよかったのに。上の人は頭がコンクリでした。

あちこちのベンチャ企業が色々作ったけれど問題もあり、たとえばフリッカーで気分が悪くなったとか。AC100Vを平滑せずにLEDを点灯(高速で点滅)させていた為です。
そこへ電解コンデンサを足して平滑するとフリッカーは解消するけど、今度は力率が悪くなるのです。ノイズの問題もありました。

最初はハイパワーLEDを並べていたけど、熱くなって放熱が課題となりました。別のやり方としては、小出力のLEDをたくさん並べる手もありました。結局それに落ち着いたと思います。

既存の蛍光灯器具の改造工事が不要だの必要だの、各社各機種まちまちでした。

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